ブルドックソース買収事件の不可解

事件

なんだか必要以上にマスコミで話題となった、スティールパートナーズによるブルドックソースへの敵対的TOB。
そもそも日本のテレビは企業ニュースのほとんどはスルーが多いのに、この時は日本企業が乗っ取られる危険がある、とやたら騒いでました。
ブルドックソースは株式など有価証券資産が貯め込まれていて、買収価値があるらしいですが–
果たして、それが敵対的買収の本当の理由なのでしょうか?

そこで、ブルドックソースにもっと何かあるのではないか、とプロファイリングをしてみました。
すると、興味深い事実が見えてきました。

ブルドック社の辻輝彦監査役は日本一の宝くじコレクターなのです。親子二代のコレクターで、TVに出演されたこともあり、片岡一久宝くじ部長自身が書いた本「宝くじ大作戦」でも紹介されている人物です。
宝くじ大作戦」より抜粋>
辻さんのいうことには、「父親の跡を継いで、私は宝くじマニア二代目」だそうだ。父親という人が、大の宝くじファンで、昭和二十七年に亡くなるまで、コツコツと宝くじ札を集めていたと聞く。

それだけなら、そんな人が役員にいる会社もあるかな、と思うのですが、同社の大株主を調べてみると–
みずほ銀行(宝くじ販売受託金融)、凸版印刷(宝くじ印刷)、日本土地建物ケイ・エス・オー=旧・日宝販および日本ハーデスの株主)など、宝くじに絡む会社がポツポツ見受けられます。
※その他、興和名古屋ビルディング(株)経由で第一銀、トータル保険サービス人脈と繋がります。
それもまた、そんなこともあるかな、で見過ごすこととして–

辻輝彦監査役がもう1社、監査役を務めている会社がありました。
それが日東工器(株)です。
興味深いのは、ブルドックソースと日東工器において監査報告書上の監査法人(新日本監査法人)公認会計士2名も同じであった年度が認められることです。※2005年、2006年の監査報告
つまり、監査役と監査法人2名併せて3名が同じ人物なのです。
こういうことは珍しいのではないかと思います。

スティールパートナーズとの裁判でのブルドックソース側の弁護士は、みずほ証券によるジェイコム株大量誤発注裁判も担当した岩倉正和弁護士。
この方の経歴を見ると–
2000年-2007年 日本スポーツ振興くじ株式会社監査役
日本スポーツ振興くじ=totoですね。
くじ繋がりで、これも興味深いところです。

ブルドックソースのもう一人の監査役は(株)トレジャー・ファクトリーの監査役。
トレジャー=ですね。これも面白い偶然なのでしょうか?
スティールパートナーズは何か他に目的があったのではないでしょうか?

【追記】
ちょっと気になったので、トレジャー・ファクトリーの法人登記簿を見たところ–
野坂社長の2009年の移転後住所が文京区白山になっていました。
実は宝くじ関係会社や役員は白山地名の絡みが多く、また何故かその人脈が関わる会社も白山地名と関係があるケースが見受けられるのです。→白山とダイオーズ

【ポイント】
ブルドックソース辻輝彦監査役と日本勧業銀行片岡一久宝くじ部長が知り合いであった点。

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