タカラパックとプライムシステム

宝くじの闇

宝くじ関連会社に関して検索で得られる情報は存外に少ないのですが、特許にいくつか確認できる情報が存在します。

特許情報プラットフォーム
1)デフォルトの「特許・実用新案を検索する」を選択
2)キーワードを入力して検索実行
3)一覧表示でリストを表示
4)リストから特許公開もしくは実用新案を選択
5)出願者の住所は「経過情報」→「出願情報」でわかります

今回は「タカラパック」で検索です。
検索結果は1件のみです。

特許公開2002−80014/封筒組替え丁合帯掛け自動機
【出願番号】特許出願2000−271607
【出願日】平成12年9月7日(2000.9.7)
【出願人】
【識別番号】500420029
【氏名又は名称】株式会社タカラパック
【住所又は居所】東京都文京区白山5−16−6
【出願人】
【識別番号】300049866
【氏名又は名称】株式会社プライムシステム
【住所又は居所】東京都江東区塩浜二丁目4番29号

関連記事→封筒組替え丁合帯掛け自動機/タカラパック・プライムシステム

【考察】
特許情報を直接参照していただければ分かりますが、タカラパックプライムシステムの2社共同による出願となっています。
タカラパックはこのシリーズで以前にも書きましたが、旧日宝業務センターで当せん金付証票(宝くじ)の券組み・封緘を主業務とする会社です。
そして、プライムシステムとは後のサンライズ・テクノロジーです。
プライムシステムに関して、後期は色々と問題が取り沙汰されているようですが、そのような情報はネット上に沢山飛び交っているので、ここで取り上げる題材ではありません。
この特許が出された日付(2000年9月7日)はみずほ銀行が発足する前です。※みずほ銀行の発足は2002年4月1日
また、プライムシステムがナスダック・ジャパンに上場するのは、2001年2月なので、それよりも前になります。
上場後、プライムシステムは、この封筒組替え丁合帯掛け自動機が官公庁をはじめとして、売れ行きを伸ばし業績を上げます。※当時の企業説明プレゼン資料より
2002年3月に、東京証券取引所の子会社である(株)東証コンピュータシステムの株式64.5%をも取得するくらいの財力と信用です。
始まったばかりのナスダック・ジャパンという市場で、上場したての企業がここまで躍進するのです。
東京証券取引所のシステム会社を買収するのですから、株式市場においては最大限の信頼度といえるでしょう。
このように上場間もない頃は晩年の体たらくが信じられないほどの、絵に描いたようなサクセスストーリーでした。
この会社の成り立ちについては、ここでもっと考察する必要があると感じます。

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