宝くじ販売業界をもっと深く調べてみよう!

宝くじ

ある日のいちみさんとつくもやま

いちみさん
いちみさん

つくもやま
宝くじを当ててマンションを買いたいんだけど

つくもやま
つくもやま

えっ、マンション!?

ところで、いちみさん

宝くじってどこが売ってるか知ってる?

いちみさん

もちろん知ってる!

日本宝くじ協会

 

つくもやま

ブブー!
日本宝くじ協会は販売には関わってないよ
宝くじを国民に広く普及させる啓蒙活動のために作られた公益団体だよ

 

いちみさん

えぇ〜、日本相撲協会みたいに業界の統括団体的な名前なのに違うの?
あっ、わかった……、じゃあ、みずほ銀行でしょ
ふっふっふ、大正解

 

つくもやま

確かに今の宝くじはみずほ銀行が仕切って
みずほ自体も売ってるけど、正確じゃないね

誰でも商品を買うときは、売ってるのがどこなのか知りたいよね

でも、宝くじって売っているのがどこなのか案外と知られてないんだ

そこで、この記事でそれを解説していきます

 

いちみさん

ドキドキ……、怖いものが出てこないといいなぁ

宝くじはどこが発売しているのか?

庶民の「夢」といわれる宝くじの高額当せん。
あなたも、それを夢見て宝くじを買ったことはありませんか?
ほんの数百円で億万長者になるチャンスといえば、誰もがまっさきに思いつくのは宝くじでしょう。

そこで、最初の質問です。
一般に宝くじが売られているのは「宝くじ売り場」ですが、
では、その宝くじを発売しているのは、次のどれでしょうか?

(1)日本宝くじ協会
(2)みずほ銀行
(3)地方自治体

正解は(3)の地方自治体です。

「宝くじのしくみ」(みずほ銀行作成資料より)で、それを確認しましょう。
しっかりと発売元に地方自治体と書いてますね。

かなりの方が(1)の日本宝くじ協会が宝くじ業界の胴元だと思っているかもしれません。
業界の統括団体のような名前ですが、日本宝くじ協会は発売とは関係しておりません。
業界の運営・倫理規範などに対して責任を負う公益財団法人 日本相撲協会とは異なり、
一般財団法人である日本宝くじ協会は仮に宝くじで不祥事があっても何ら責任を負うことはありません。

では、一般財団法人 日本宝くじ協会の法人登記簿から団体の目的を確認しましょう。

本協会は、地方公共団体が発行する宝くじ(以下「自治宝くじ」という。)に関する調査研究、普及宣伝に関する事業を行い、併せて自治宝くじ関係機関相互間の連絡協調を図り、もって地方自治の振興及び公益の増進に寄与することを目的とし、次の事業を行う。
1 自治宝くじに関する調査研究をすること
2 社会福祉事業、社会教育事業等に対する助成をすること等により、自治宝くじに関する普及宣伝を行うこと
3 自治宝くじの運営について会員相互間及び自治宝くじに関する各協議会との連絡協調を図ること
4 国際富くじ組織との連絡協調を図ること
5 その他本協会の目的を達成するために必要な事業を行うこと

日本宝くじ協会は宝くじに関して「調査研究、普及宣伝」を主業務とする団体です。

いちみさん

日本宝くじ協会といえば、クジラの「くーちゃん」
これも普及宣伝のためのイメージ・キャラクターということ

くじだから「くじ・ら」、たぬきじゃなくて良かったね

つくもやま

えっ!?

どうして、たぬきじゃダメなの?

いちみさん

宝くじから、「た」を抜いたら

「からくじ」……

「空くじ」で当たらなそうで、縁起悪いじゃん!

みずほ銀行と宝くじの関係

みずほ銀行は金融機関として自治体から宝くじの販売を請け負っています。
みずほ銀行の独占というわけではなく、金融機関として条件を満たせばどこでも販売を請け負うことができます。
実際に、たまに異なる銀行が販売する宝くじも存在します。
しかし、特殊な業務ノウハウが必要な「宝くじ販売」は、実質的に戦後から宝くじを販売し続けている日本勧業銀行、すなわち現在のみずほ銀行のほぼ独占状態です。
では、みずほ銀行が宝くじ全ての販売を行っているかといえば、そうではなく、販売(売りさばき)業務は下請け販売業者に再委託しています。
下の図でいえば「売場」の箇所です。

宝くじ活性化検討会報告書「参考資料」より

上の図で売場への「⑦承認」を見てください。
承認は発売団体、つまり自治体が行うことになっていますが、要件を満たすかどうかのチェックはみずほ銀行が行っています。
自治体はみずほ銀行からの報告を受けて、それを承認するだけのようです。

これは、九十九山三六(旧称:白山三郎)が2013年10月18日に、全国自治宝くじの発売元である東京都財務局主計部公債課からいただいた返答でも確認できます。
まあ、何千もある再委託会社をいちいち役所が審査するのは極めて困難なので仕方ないでしょう。

白山 様お世話になります。
東京都公債課宝くじ係でございます。お問い合わせの件につきまして、再委託事業者の承認取り消しに当たっては、
再委託承認基準違反事由の確認が必要となります。事実関係について確認したところ、そもそも日本ハーデスは
再委託事業者に含まれておりません。加えて、再委託事業者に反社会的勢力との関係がない点については、みずほ銀行において、定期的な確認を実施しており、その旨報告を受けております。よろしくお願いいたします。
****************************************
東京都財務局主計部公債課TEL 03-5388-2681
FAX 03-5388-1277
Email S0000063@section.metro.tokyo.jp
****************************************
いちみさん

自治体はみずほ銀行に宝くじ販売業務を任せている
さらにみずほ銀行はサードパーティーの会社に販売を再委託している
私も会社を作って申請すれば、宝くじを売るってことで
その審査はみずほ銀行がするってことかな

つくもやま

いちみさんは宝くじを売るんじゃなくて

高額当せんしてマンションを買うんでしょ

さて、ここで質問です。
あなたがいつも宝くじを買っている売場を経営しているのは、何という名前の会社でしょうか?
みずほ銀行の支店脇にある売場は、概ねがみずほ銀行の直営売場ですが、その他は異なります。

ほとんどの方が、どこにある何という会社の売場なのかわからないでしょう。
売場には経営している会社がどこかなのか掲示していないことがほとんどだからです。

あなたは、どこが経営しているかわからない売場で「宝くじ」を買っているのです。

どこが経営しているかわからない売場……。まるでお祭りの夜店みたいですね。
ここから見えてくるのが「宝くじの闇」の一端なのです。

いちみさん

怖いもの出てきた?

日本の宝くじ売場は経営会社がわからないケースが多いのですが、
それでは実際に、宝くじ売場の経営母体となる会社にはどういうところがあるのでしょうか?
※ただし、金融機関のATMでの販売、インターネット上のオンライン販売は除外します。

宝くじ売場の分類

みずほ銀行の支店付設売場

第一勧業信用組合の支店付設売場
人脈的にみずほフィナンシャルグループと親密な信用組合の支店に付設する売場。

たばこ販売協同組合に属するたばこ販売店の売り場

④ 郵便局
民間の宝くじ売場がない市町村の郵便局での取り扱っているそうです。

⑤ 企業の関連会社系売場
金融機関系、不動産・ビル管理会社系、鉄道会社系、スーパー・百貨店・コンビニ系など

⑥ それ以外のサードパーティー
1)みずほ銀行OB人脈の宝くじ販売会社
ハーデス・グループ
七福商事(株) ※現在はハーデス・グループに合流
・(株)タウンドリーム ※人脈、所在地的にハーデス・グループと同じ流れ

2)大手の販売会社
・東京宝くじサービス(株)
・LUFLOS(株)
・(株)甲南チケット
など

3)その他、小規模な個人商店など

この中でも突出した売り上げを誇るのは、サードパーティーの分類に入る宝くじ販売専門会社である「ハーデス・グループ」です。
週刊ダイヤモンドの推計によると、その売り上げは4000億円を超えるとのこと。

いちみさん

4000億円!

マンションがいっぱい買えるね!

宝くじ全体の売り上げが1兆円を割り、9000億円台であることを考えると、業界全体の半分に近い売り上げを叩き出しているモンスター会社といえます。
最近ようやく公式ページを立ち上げたようですが、それまではほとんどの人に知られることもなく宝くじ業界の巨人として君臨してきた企業です。

宝くじ業界と最大手の日本ハーデスを知るにはこの雑誌がおすすめ

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宝くじを販売する会社の実例

宝くじを販売する会社は、法人登記簿の会社目的にその旨が記載されています。
日本ハーデス(株)の実例は次のとおりです。

その他、当せん金付証票の売りさばき、当せん金支払交付事務が会社目的に記載されている会社として、どんな会社があるのかは、日本プロファイル研究所にある次の記事をご参照ください。

当せん金付証票の売りさばき、当せん金品支払交付事務が会社目的に記載されている会社
当せん金付証票の売りさばき、当せん金品支払交付事務が会社目的に記載されている会社右側は法人登記簿上の目的文面■ハーデス・グループ日本ハーデス(株)宝くじの販売および当せん金の支払受託業務(株)タウンドリーム宝くじ販売および当せ...

ここまでで宝くじ売場を経営母体ごとに分類してみました。
では、その中でも売り上げが最も多いみずほFG人脈系サードパーティーの販売会社について説明します。

ハーデス・グループ

みずほFG人脈系サードパーティーというのは、ハーデス・グループです。
そのグループ中核となるのが日本ハーデスです。
所在地や役員の繋がりから、タウンドリーム七福商事は実質的に同グループと見て良いでしょう。
日本ハーデスの公式サイトでは、グループは地域別の販売会社とクロノスだけになっていますが、それは「宝くじの売場」に直接関係する会社だけで、他にも多くの会社があります。

いちみさん

日本ハーデス?
全然知らないよ

つくもやま

おそらく、みんな知らないし
それが普通じゃないかな?

日本ハーデス

日本ハーデス傘下の地域別販売会社はどんな売場?

日本ハーデス傘下の販売会社に属する売場は「チャンスセンター」です。略して「CC」と書かれることもあります。
いちばん有名なチャンスセンターは「西銀座チャンスセンター」で、東京の売場を受け持つ(株)エムエルシーの経営となります。
ロト6,ロト7の高額当せん(どこから高額当せんか基準は不明)売場を発表するのは、(株)宝くじネットでこの会社も所在地と役員から見てハーデス・グループです。
宝くじネットはハーデス・グループの中で唯一「宝くじ」が名前に入っており、業種が明確にわかる商号となっています。
発表される高額当せん売場は系列の「チャンスセンター」のみで、タウンドリームや七福商事並びに、その他の売場は対象外となっております。

いちみさん

そういえば、ハーデスってギリシャ神が出てくる映画で聞いたような気がする
えぇーと、冥府を司る神様だよね

 

つくもやま

クロノスという会社もギリシャ神の名前だよ

ハーデスのお父さんだね

タウンドリーム

東京宝くじ協会
(株)タウンドリームの代表取締役は代々、一般社団法人東京宝くじ協会の理事です。東京宝くじ協会はホームページが存在しないのでどのような団体か不明ですが、理事の名前から協会に属している販売会社が推測できます。どうやら、小規模の売場などが傘下に集まっているようです。

宝くじ神社
宝くじ神社(株)は岩手県に売場を持つ会社です。以前は東日本ハウス(株)の子会社でしたが、買収されて現在はタウンドリームの完全子会社となっております。
宝くじ神社のタウンドリームへの譲渡IR(pdf)

七福商事

売場の名前は「七福商事XX店」といった感じですが、売場には名前を掲示していないので店員さんに聞かないとわかりません。
以前からチャンスセンター系販売会社や日本ハーデスと役員が被っており、現在はハーデス・グループです。
人脈的にグラファイトデザインというゴルフクラブ・メーカーの大株主であった日本エヌ・ピー・アイからの流れが見受けられます。


宝くじと日本ハーデスを知るにはこの雑誌がおすすめ

知られざる宝くじの裏側 週刊ダイヤモンド 特集BOOKS
著 者 :中村 正毅
出版社 :ダイヤモンド社

街中にある販売ボックスをはじめ、宝くじ専業の売り場数は、全国で3655店(2015年3月末)あり、うちハーデスグループの宝くじ売り場数は約2600、全体の7割を占める計算だ。
宝くじの売り上げで見ると、「おおよそ半分はハーデス」(みずほ銀行元役員)といい、業界で圧倒的な地位を確立している。

日宝販から日本ハーデスへの移行

つくもやま

日本プロファイル研究所から抜粋
日本ハーデスができる前の宝くじ販売の歴史を見てみよう

ハーデス・グループ【宝くじ販売業界最大手】
日本最大の規模を誇りながら知る人の少ない宝くじ販売会社日本ハーデス。多くの会社を従えた、そのグループの概要を解説します。
日本の宝くじの総売り上げの半分以上を占める会社があります。
それが日本ハーデスです。
日本勧業銀行OBが天下りする宝くじ会社、(株)日宝販の後継会社です。
現在も役員は、第一勧銀、みずほ銀行のOB中心です。ここで簡単に宝くじ販売会社の歴史を振り返ってみます。
宝くじ販売は、勧銀時代に片岡一久宝くじ部長が基盤を作りました。
片岡氏は勧銀役員退任後、日宝販会長、南桜商事社長と2つの会社役員に就任。
前者は宝くじ販売の会社で、後者は勧銀関係のビルを管理する会社です。
その後、後者は商号変更で日新建物(株)となり、現在は日本土地建物(株)の持分法適用関連会社です。
日宝販は、第一勧銀、富士銀行、日本興業銀行の3行合併に伴い、みずほ銀行が発足する前に、(株)クロノスと名を変えます。
その後、勧翔(株)、さらにケイ・エス・オー(株)と商号変更を重ね、現在に至っています。日本ハーデス(株)はナンバーズ、ロトといった数字選択式くじの開始に伴い、新たに設立された会社で、業務内容として日宝販の宝くじ業務全てを包括しています。
さらに、システム企画、開発、運用というコンピュータに絡む業務も追加。
傘下にハーデス・グループとして多くの会社を従えています。

日宝販のポイントは、日本勧業銀行の時代からビル管理をする会社、南桜商事(現・日新建物)と兄弟分であったことです。
ビル管理会社はハココネ(ハコ物と役員、会計監査人などが連携してネットワークを築く)形成において重要な役割を担っています。
宝くじの祖とされる片岡部長は、五反田支店長時代に暗号名寄せ秘密口座などを発明している人物です。
宝くじに情熱を賭けたその片岡氏が週の半分を日宝販、南桜商事と勤め分けたというのですから、南桜商事も宝くじのシステムに何らか関係していると容易に推測できます。

いちみさん

つくもやまから、こんな図をもらった
結構ややこしいね

ちょっとややこしいけど、日本ハーデス関連会社の遷移図

片岡一久宝くじ部長の経歴についてはこちらを参照

片岡一久宝くじ部長の軌跡
宝くじのルーツといえば、日本勧業銀行第11代目の宝くじ部長である片岡一久氏です。宝くじ部長に正式就任したのは遅かったものの、戦時から片岡氏は宝くじの前身である台湾彩票という富くじや、福券、勝札に関与しています。片岡一久氏経歴片岡敬吉(父)-...

元となる文献はこれです

取締役宝くじ部長―異端のバンカー・片岡一久の生涯
著 者 :大山 真人
出版社 :文藝春秋
敗戦の混乱時に売り出された「第1回宝くじ」を開発し、のち勧銀宝くじ部長として今日のブームの礎を築いた、緻密な合理主義者にして大胆な独創家・片岡一久。庶民の“夢”創りに情熱を燃やしつくした快男児の65年を描く。書下ろしノンフィクション。

総会屋事件で窮地に陥る宝くじ販売

1997年に発覚した第一勧銀総会屋利益供与事件は国会でも取り上げられ、議員から「こんな銀行に宝くじ販売を任せて大丈夫なのか?」という意見も出ました。
しかし、宝くじの広告に第一勧業銀行という銀行名を出さなくすることで、その問題は立ち消えとなりました。

怖い話はやめてぇ〜

 

つくもやま

怖いものに目をつぶらないで
しっかりと当時の国会議事録を見てみよう

[002/002] 140 – 衆 – 地方行政委員会 – 12号
平成09年06月10日
○松崎委員 新進党の松崎公昭でございます。
午前中は、随分分権それから合併が続きました。きょうは、私もそれを少し御質問させていただくつもりでおりますが、まず、宝くじの問題からお願いをしたいと思っております。
連日のように第一勧銀の銀行ぐるみの問題が大きく取り上げられ、人事も一転二転と大きく変わって、非常に社会的な批判を受けておるわけであります。これもある意味では、日本の、今までいろいろな規制に守られ、そして、いわゆる株主でありますとか大衆に、国民に向かって開かれた経済体制ではなかった、そんなこともあるのかもしれません。
そこで御質問を申し上げますが、その第一勧銀の関係いたしております宝くじの問題でございます。
これは既に一九四五年から国民の中に定着をした、夢を売る、同時に地方自治体の財源にもなっているわけでありますが、今、第一勧銀が昭和四十一年から独占的な委託契約を結んでおります。これが、総会屋とのかかわりということで最近極めて御批判の多いところでございますが、これらの問題に関しまして大臣は、一部委託の見直しの問題等が出ておりますが、どんなふうに今後対応していくか、お答えをいただきたいと思います。
[001/002] 140 – 参 – 決算委員会 – 閉7号
平成09年09月18日
○松村龍二君 次に、総会屋対策についてお伺いしたいと思います。
たまたま昨日も山一元専務らが逮捕されたというふうなことでございまして、連日四大証券が総会屋グループ代表小池被告に対して利益を供与したというような事件が報道され、また東京地検特捜部あるいは証券監視委員会が調査、捜査を進めておられるわけでございます。
かつて昭和五十六年に、このような総会屋が日本の企業活動に巣くっておる、このようなダニを排除しないといかぬというふうなことで商法改正が行われまして、商法二百九十四条ノ二の利益供与罪というのが制定されたわけでございます。その後、事態は必ずしも解決していないということが今回の事件で明らかになっております。
これは、久保利英明という弁護士が四月に書いている文章でございますが、「米国の経済週刊誌「ビジネスウイーク」の三月二四日号は、」この野村証券に対する取引一任勘定その他商法違反につきまして、「「腐敗は日本の風土病である」という厳しい見解を紹介して、「東京の不正市場には改革ではなく革命が必要だ」と主張している。」、「業績も好調で社会的評価も高い、総会屋などの付け入る隙もなさそうな優良会社でなぜ利益供与が繰り返されるのであろうか。」、宝くじの売り元であるということで国民から親しまれておる第一勧業銀行が百二十億円もお金を根拠なしに貸し付けて、二十一人の役員が退任するといったような、かつて想像もできないような事態が現出しているわけでございます。
この久保利弁護士の文章は、「しかし、総会屋は今や、その大半が暴力団構成員あるいは暴力団の支配下にある存在で、暴力団は国民と健全な企業の敵であることは多言を要しない。」、「世界は冷戦構造の崩壊以後、国と国との戦争から表世界と裏世界の戦争の時代へと変化しつつあり、日本の暴力団よりさらに強力な蛇頭などの闇世界が日本をターゲットにし始めている。総会屋にも対抗できないようでは日本は世界のアングラ勢力の餌食になるしかないのではないか。」というふうな文章を書いているわけで、現状を鋭く指摘しているのではないかというふうに思います。
そこで、法務省にお伺いしますが、この一連の捜査状況についてお聞かせいただきたいと思います。

次に迫った問題は、第一勧業銀行、富士銀行、日本興業銀行の合併です。
この時期に、宝くじ関連会社で不可解な動きが起こりました。
宝くじに関する業務を行う(株)日宝業務センターが、新しく作られた同じ名前の会社とすり替えられたのです。
詳しくは、日本プロファイル研究所の次の記事を参照ください。

【宝くじの闇】すり替えられた日宝業務センター
宝くじ販売業務では日宝販とは別に、その業務をサポートする会社があります。それが日宝業務センターです。 ■(株)日宝業務センター ※現(株)タカラパック会社法人等番号 0104-01-021818(東京都港区)【会社目的】1.宝くじ証票の整...

そして、日宝販も日宝業務センターも第一勧業銀行の関連会社から名前が消えてしまいます。
いつの間にか変わっているのに、その時の株主は気づかなかったのでしょうか?

本来あった歴史ある(株)日宝業務センターは(株)タカラパックという、宝くじの封緘業務のみを行う会社になって現在に至ります。

日本ハーデスも第一勧業銀行、富士銀行、日本興業銀行の合併準備の時期に設立されました。
・1999年8月20日-第一勧銀、富士銀行、日本興業銀行合併の公式発表
・1999年12月1日-日本ハーデス(株)設立
第一勧銀人脈が宝くじ利権となっている業務会社を、銀行の外に出そうとしたようにしか思えません。

いちみさん

知らないことばかりだったから

お腹いっぱい

 

つくもやま

業界をしっかり知ると

これまでなんとも思わなかった宝くじ売場も

興味深いものになるかもね

 

いちみさん

よーし

宝くじを当ててマンションをゲットするぞ!

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