【世界連邦運動】世界連邦運動に関する国会発言【履歴】

三極委員会・世界連邦運動

こっそりと活動するのが好きなのか、国会発言で堂々と「世界連邦運動」のキーワードが登場するのは、戦後から現在までわずか14の会議、「世界連邦運動」の言葉自体が語られたのはたった21回です。
国会で語るほどでもないならば、止めちゃったほうが良いのではないでしょうかね。

※ちなみに、「三極委員会」のキーワード登場はわずか6の会議。

昭和24年03月25日 衆議院 本会議 菊池義郎(1回)
昭和25年03月22日 衆議院 外務委員会 菊池義郎(1回)
與謝野秀(2回)
昭和26年02月02日 参議院 本会議 高良とみ(1回)
昭和29年04月16日 参議院 議院運営委員会 佐藤忠雄(1回)
昭和30年07月20日 衆議院 内閣委員会 田原春次(1回)
昭和33年02月06日 衆議院 予算委員会 川崎秀二(1回)
昭和36年03月07日 参議院 予算委員会 山田節男(1回)
昭和38年03月19日 参議院 予算委員会 松本賢一(3回)
昭和39年01月31日 衆議院 予算委員会 川崎秀二(1回)
昭和39年03月23日 参議院 予算委員会 大平正芳(1回)
昭和50年11月11日 衆議院 決算委員会 山中吾郎(1回)
昭和53年03月03日 衆議院 予算委員会第二分科会 西宮弘(1回)
昭和54年02月27日 衆議院 予算委員会第二分科会 西宮弘(3回)
園田直(1回)
平成15年04月03日 衆議院 憲法調査会安全保障及び
国際協力等に関する調査小委員会
中野寛成(1回)

■本会議-昭和26年02月02日

○高良とみ君 
マッカーサー元帥も、日本憲法制定に当りましてかかる世界法ができなければ日本の憲法は未だ不完全なものである、或いは画龍点睛を欠いておるものであるという書簡を寄せられまして世界連邦運動に賛意を表しておられるのであります。このような世界法への道を開き、日本の憲法がその最初のものといたしまして、最初に明記いたしましたものとして、重要な柱の一つとなるように努力される考えは吉田首相においておありになるか、或いはこれが日本の名誉ある地位の一つであるとお考えになるかどうかをお伺いしたいのであります。

■予算委員会-昭和39年03月23日

○国務大臣(大平正芳君) 
世界平和、言うところの恒久平和実現に向かっての構想でございますが、いま御指摘のように、世界の単一国家ないしは世界連邦を提唱される方々もございます。ただ、
世界連邦運動というのは、各国にもございまするし、わが国にも、これに加盟されておる方々もございまするが、私どもの見るところ、どういう構成原理で、この世界連邦なるものを推進していくのか、この運動をやられている方々自身の中にも、いろいろの考え方があるようでございますが、大きく分けまして国連を通じて世界連邦にいくのか、それとも端的に世界連邦実現への道を考えていくのか、そういう点につきましても、まだ御意見が定まっていないように承知いたしております。
 私どもといたしましては、ただいまの国連、それは平和維持機構として、いまなお不十分でございまするし、その機能は満足すべきものではございませんけれども、しかし、人類が生み出したこの国連機構というものを強化充実してまいりまして、それが平和維持機構としての機能をますます果たすことができるように、これを盛り立ててまいるということが一番建設的であり、かつ実際的ではないかと考えております。今日の国連は、その要請に十分こたえているとは思いませんけれども、しかし、今日国連が、かりになかった場合を考えてみますと、いま、今日の世界の、先生が指摘された恐怖、不信というものはりつ然たるものがあると思うのでございます。不完全なものでございますけれども、これより、より完全なものにするように、これを盛り立てていくということを基本の方針として進んでまいっておる次第でございます。

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