国会質疑:多賀谷恒八熊本国税局長

日本政治

第113回国会 税制問題等に関する調査特別委員会 第8号
昭和六十三年十月十四日(金曜日)

正森委員 御承知のように、十月十一日に我が党は記者会見で、リクルートコスモス社が六十年四月に行った第
三者割り当て先の一つ、今もお話が出ている株式会社ドゥ・ベストから公務員、政治家あるいは秘書等九名にコスモス株八万株が譲渡されたことを示す文書を公
表いたしました。これは第三者割り当てで受けた八万株と全く同じであります。
 お手元にお渡ししておりましたが、その現物が、送られてきた郵便がここにあります。これは千代田区富士見町の私の九段宿舎に送られてきたもので、消印は
九月二十九日というようになっており、リクルートコスモス真相究明会の名前になっております。住所は記載がございません。そしてここには、こういうよう
に、記者会見では筆跡からいろいろ御迷惑がかかったらいけませんのでワープロで打ち直しましたが、こういう手紙かついております。
 今同僚議員もお読みになりましたので、同じであるかどうかわかりませんが、時間の関係から一
部だけ引用いたしますと、「国民を甘く見ているような、自由民主党及び政府首脳の態度と江副浩正の取った卑劣な行為等に対して許すまじく正義の天誅を、先
生の御力によって加えて頂きたく、ここに」送付するという意味のことが書いてあります。私どもは、この文書が本当に真実を反映したものかどうかというのは
影響するところが非常に多うございますので、入手いたしましてから約十日間いろいろ調査をいたしました。
 その後、御承知のように加藤孝当時労働省事務次官も譲渡を受けていたことを認めました。時間の関係で、労働省に質問する予定でしたが、午前中同僚委員が質問いたしまして労働省が認めましたので、この質問は省略いたします。
 また、NTTの長谷川寿彦、そして式場英、こういう取締役が譲渡を受けていたことが記載されていますが、そのうち式場英氏については、これまた午前中同
僚委員の質問に対しまして郵政省は確認いたしましたので、中山郵政大臣、せっかくおいでいただきましたが、重複になりますので失礼させていただきます。場
合によったらお帰りいただいても結構です。
 そういうように、この文書から、譲渡を受けた人がそれぞれ認めている。また、言うまでもなく、多賀谷恒八という熊本国税局長をやった人物
、この人も、新聞紙上でこの株式の譲渡をこの日に受けたということを認めております。したがって、これらのことは、この文書が非常に正確な真実を反映したものであるということを示すものにほかなりません。
 しかも、きょうの午前中からの質問によりますと、非常にこの文書の送付者にとってはうれしかったことだと思いますが、竹下総理大臣が、青木伊平、御自分
の秘書がリクルートコスモスの株をドゥ・ベストから譲り受けたということをお認めになりました。その部分の速記を私録音を起こしましてとってまいりました
が、こう言うておられます。「青木氏に事実関係をただしましたところ、六十一年九月にリクルート関係者から話があり、ドゥ・ベストという会社の所有する株
式を譲り受けたものである、ということでございます。この問題は、あの本院においても質問がございまして、私から調査を約束しておりましたので、したがっ
て本院の場をかりてその調査の結果として、いま、お答えしたということでございます。」こう速記ではなっております。間違いございませんか。

竹下内閣総理大臣 速記、恐らく、テープを起こしての話ですから、そのとおり申し上げたと思います。

■メモ
質疑が長いので、国会議事録にてご参照下さい。

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