ハウステンボス支援に名乗り上げた HMIとはどんな会社か(1) 2009年9月24日
ハウステンボス支援に名乗り上げた HMIとはどんな会社か(2) 2009年9月25日
ネットアイビーニュース
HMIといえば、日本郵政の宿泊・保養施設「かんぽの宿」の売却をめぐり、オリックス不動産と最後まで争ったことで知られる。
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同社のオーナーは、HMI相談役の比良竜虎氏(61)。インド出身の帰化人で、日本最大の宝石の街、東京・御徒町で宝石の商いで財を成した。それを元手にホテル、レストラン、リゾートなどの観光業に携わった。在日インド商工会議所理事を務める実力者である。
比良氏を有名にしたのは、カルト宗教「ライフスペース」のインチキをいち早く告発したこと。
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ホテルの再建を巡り メガバンクと対立
比良氏は92年に沖縄オーラコーポレーションを設立してホテル建設に着手。「リザンシーパークホテル谷茶ベイ」のオープンは93年4月。客室558室、
収容人員2,600人の沖縄最大のリゾートホテル。修学旅行客などを中心に年間40万人を集客し、04年9月期の売上高は63億円をあげていた。
しかし、固定資産の含み損を計上する減損会計の前倒し適用によって、268億円の固定資産が評価替え後は169億円となり、同期は大幅な債務超過に転落。そのため会社分割による新会社への事業移転を軸に再建計画を立案した。
ところが、主力取引先のみずほフィナンシャルグループと再建をめぐり対立。企業再生専門子会社・みずほプロジェクトに移管した148億円の債権を、ホテル証券化による転売を計画する米ゴールドマン・サックス系ファンドに売却したことで、再建計画は中断した。
支援に乗り出した 在日インド人
比良氏のピンチに、在日インド人が受け皿をつくって支援に乗り出した。支援企業オキナワインキャピタル(イー・バラクリシュナン社長)が設立され、その子会社のリザンコーポレーション(同社長)がホテルの運営を引き継ぐというシナリオ。
■(株)シンリョー ※旧(株)進良
2003年3月19日-千代田区麴町1-7 相互ビルディング(株)から分割設立
2003年9月9日-東京都八丈島八丈町三根5392 八丈シーパークリゾート(株)を合併
代表取締役:イー・バラクリシュナン