世界連邦運動と三極委員会

三極委員会・世界連邦運動

≪宋 鴻兵 著『通貨戦争―影の支配者たちは世界統一通貨をめざす』 より抜粋(17)≫
MelancholiaⅠ~Roentgenium 資料保管庫~

通貨戦争 影の支配者たちは世界統一通貨をめざす」(宋鴻兵著)

ジェームズ・ウォーバーグ1947年に世界連邦運動 World Federalist Movement(WFM)」を立ち上げ、かの有名なスローガン“One World or None”を掲げた。世界連邦運動(WFM)もまたロックフェラー財団の支援を受けていた
……
世界連邦運動(WFM)は、統一された世界組織とシステム System〔※体系、機構〕によって平和な世界を実現することを提唱した。大勢のアメリカ青年が世界連邦運動(WFM)の影響を受け、このようなシステムが個人の自由と宗教の自由と世界の平和を完全に守ると信じた。世界連邦運動(WFM)は数十年に渡り世界政府の建設に力を注いできたが、明らかな進展は得られなかった。

ロックフェラー財団は漸進派(ぜんしんは)にも急進派にも様々な形で強力に支援を続けてきたが、アメリカ国民に伝統的な独立国家の考え方を捨て世界政府を受け入れさせるのは決して容易なことではなかった。漸進派も急進派も数十年来不断の努力をしてきたものの、彼らの最終目標は尚遥か彼方にしかなかった。≫≫

≪≪その為、世界政府 World Government の推進者達が第3の組織である三極委員会 Trilateral Commission を創設し、切り口とやり方を変えて同じ目標に立ち向かおうとした。三極委員会創立者の1人であるブレジンスキー Zbigniew Kazimierz Brzeziński(1928-)の主張は、大西洋同盟 Atlantic Union や世界連邦運動(WFM)の考え方とは若干異なっていた。

彼は、アメリカ人に100年の伝統となった独立国家理念を棄てさせることが、直感的にも感情的にも容易ではないことを知っていた。その為、世界政府を推進
する為には、迂回しながら、間接的に、漸進的に、婉曲(えんきょく)に、巧妙に、迂回する方法と手段で目標を達成すべきだ、と答えた。

全部わかった!国際銀行家たちの地球支配/管理のしくみ(安部芳裕著)より

 米国の中央銀行FRBをつくったポール・ウォーバーグの息子ジェームズ・ウォーバーグは、1950年2月17日に合衆国上院議会で次のような演説を行っています。

「我々は皆さんが好むと好まざるとにかかわらず、そのうち世界政府を作るであろう。唯一の問題は、それが合意に基づくものであるか、それとも征服によってなされるのかである」

 米国政府に数多くの要人を送り込み、影の政府と呼ばれる外交問題評議会(CFR)の重要メンバーであったコロンビア大学のリチャード・N・ガードナー教授は、1974年に次のような興味深い発言を残しています。

「我々は世界政府という巨大なピラミッドを構築することにあたって、上から下に向かうより、下から上に向かった方が良い。それは一見するとウィリアム・ジェームズの『どんぱち騒ぎ』という表現がぴったりの、突然的な大混乱をもたらすだろう。しかし、このように各国の大衆を絶望に導きながら徐々にその国の主権を侵食し、最終ラウンドで国家主権の明渡しを迫る方が、結局のところ昔流のトップダウン方式より早く世界政府を実現することができる。」

■三極委員会と世界連邦運動
モントルー宣言
世界連邦運動から三極委員会へのハココネ
世界連邦運動から三極委員会へのハココネその2

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