【興深ネット】エナリス異例のIR

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【東マ 6079】エナリス異例のIR
2014年10月26日 論評

エナリス側はこう公表している。「売掛金に見合う他社発行の小切手を担保として受領し、入金まで設備の所有権を留保する等の債権保全を図りながら平成25年12月13日に発電設備を引渡し10億円で販売いたしました。当社は、発電事業開始後の電力を買い取ることを企図しておりました。」とある。ここで、「売掛金に見合う他社発行の小切手を担保として」が気になる。小切手は支払わなければ、「テクノ・ラボ」が用意した「他社」の小切手が不渡りにな
る。この小切手が売掛金に見合う相当額とすれば約10億円となろう。この相当額を他社が用意したと言うのであれば、この会社は飛んでいるに違いない。小切手は「小切手に記載された振出日の翌日から10日以内に銀行に支払呈示する。」もので、呈示期間経過後の翌日から6ヶ月で時効である。

また、「平成26年6月にテクノ・ラボ社に対する売掛金10億円の代金不払による契約解除を通知し、債権債務を解消すると同時に当該発電設備を、当該発電事業者の事業性を評価した東証一部の金融機関に販売いたしました。」とエナリス側は公表している。平成25年12月13日に発電設備を引渡し、その小切手は決済に回されているはずではないのか。それであれば10日後には不渡りになっているはずであり、不渡り時点で契約解除になるはずではないのか。実際は契約解除に至るまで実に約6ヶ月もの時間がかかっている。これは、「エナリス」の決算期が12月であることと関係あるのではないかと考える。事実、
IRにも「当該発電事業者の事業性を評価した東証一部の金融機関に販売いたしました。また、販売代金10億円は、当該金融機関より
平成26年12月末迄に入金されます。」とある。

■(株)エナリス H26年提出の有報より

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2014年5月12日の同社の新株発行IRを見ると、茨木バイオディーゼル発電事業は、かなりの規模を予定していたことがわかります。
※投資予定額=120億円+27億円

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■石山GatewayHoldings(株)H26年6月決算短信より

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