■「内幕 ●日本を操ってきた権力の裏面史」加納明弘+高野孟著 54-55Pより
●政財界M資金コネクション |
●小林中参照 ●閨閥:小林家(富国生命)参照 |
福本 それについては、僕が『中央公論』に「財界人の思想と行動」というのを、二回ぐらい書いていますから、大体その通りです。「コバチュウ・グループ」というのがいて、それが財界と政界との間を仕切っていた。一番初めは、吉田(茂)さんと、宮島(清次郎)さんとの関係から出来たのかな。 —日清紡ですね。 福本 宮島さんが退いて、「コバチュウ」(小林中)になったのかな。「コバチュウ」が、なぜあのグループの筆頭になったかと言うと、当時、彼は富国生命社長から開銀総裁になったわけですから、復興資金を扱っていた。それが、一つの力の源泉だったのではないか。それで、「コバチュウ」が大将で、副将に水野(成夫)がいて、あと永野重雄がいて、桜田武、今里(広記)がいた。見習士官が五島昇、小坂徳三郎、鹿内信隆という連中ですね。それで、財界と政界の間を取り結んで、その代わり、国家的プロジェクトに対する人事は、この連中が完全に握っていた。例えば、国家公安委員、NHKの経営委員、電電公社の経営委員(の人事)は、この連中が握っていた。 |