私物国家・広瀬隆著より〜その2

読んだ本から

小長の後を継いで事務次官に就任し、渡辺通産大臣と組んだのが、序章の【系図1ー野村證券・第一勧銀・総会屋事件にからむ泉井事件】の中央に描かれた福川伸次だったのである。そして福川が、事務次官を退任したあと、野村総研に天下りして、野村證券会長と社長の田淵節也と田淵義久とベトナム事業を検討することになった。それを円滑に進めるために登場したのが、総会屋の小池隆一だったのである。(P70)

※小長→小長啓一氏、渡辺通産大臣→渡辺美智雄通産大臣

■考察
福川氏在籍の法人・団体を抜粋してみますと次のとおりです。
大平正芳記念財団のみが監事なのがポイントでしょう。

元・神戸製鋼副社長
元・電通総研究所長
(株)電通 顧問
(株)一柳アソシエイツ 顧問
(財)機械産業記念事業財団 会長
(公財)ジョイセフ 評議員
沖縄文化民間交流協会 評議員
(財)森記念財団 評議員
(公財)世界平和研究所 評議員
(財)大平正芳記念財団 監事
(財)地球産業文化研究所 顧問
(財)地球環境戦略研究機関 参与
(公財)東芝国際交流財団 副理事長
(一財)日中経済協会 評議員
(NPO)日中産学官交流機構 理事長
(NPO)ふるさとテレビ 副会長
(財)日本グローバル・インフラストラクチャー研究財団 評議員
(公財)野村財団 顧問

■つぶやき
第一勧銀と野村證券は総会屋利益供与事件で共通。
匿名性が高い商品で第一勧銀が扱うものといえば–
第一勧銀利益供与事件における関係者を見れば誰でも想像が付くはず。
この事件の捜査を行った東京地検特捜部メンバーが、非公開の情報を握っているとしても不思議ではない。

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